牝馬クラシック戦線と違い圧倒的に抜けた馬はいない。ダービー、皐月賞の上位陣達は実力伯仲といっていい。菊花賞馬であるタイトルホルダー、ワールドプレミア、フィエールマンなどその後春の天皇賞(京都芝3200メートル)で勝利しているように、長距離適性が今回重要なファクターとなりそうだ。
京都芝3000メートルは坂からのスタートとなり最初のコーナーまで距離が短い。ここでのポジション取りが重要である。コーナー6つ回るためやはり内枠でスタートが良い馬が良いポジションを取りやすい。今年は⑤パクスオトマニカ、⑥リビアングラスあたりが逃げ内から①トップナイフ、⑦タスティエーラ、⑧サヴォーナ外から⑮ファントムシーフが続くか。ペースはそこまで早くはならず落ち着きそうだ。
過去京都で開催された2011年〜2020年の勝ち馬は全て道中先行するタイプか、もしくは3コーナーあたりから下り坂を活かしてまくっていくタイプ。4角後方から直線だけで差すのは難しい。上がりタイムはだいたい34秒台から35秒台とかかっておりスピード・瞬発力よりもスタミナやタフさが要求される。
本命は◎⑧サヴォーナ
⑧サヴォーナは前哨戦の神戸新聞杯ではサトノグランツとタイム差なしの2着。しかもレコード決着とレースレベルは高い。2走前は福島芝2600メートルで行われた古馬との対戦で2着馬に0.5秒差をつけて完勝。福島芝2600メートルのコースは細かな起伏があり思った以上にスタミナが要求される舞台で逃げて完勝した事は強調材料。またスタートが比較的良いため良いポジションで道中運べそうである。530kg台の大型馬ではあるが長距離適性は見込め、菊花賞の舞台で浮上してきてもおかしくはない。
対抗は○⑦タスティエーラ
皐月賞ではハイペースの中先行して惜しくもソールオリエンスの切れ味に屈したが間違いなく一番強い競馬内容。ダービーでは見事その借りを返した。皐月賞は重馬場、ハイペースと先行勢にはかなり厳しい展開。上位馬たちはタスティエーラ以外後方からの競馬。それでも最後までスピードを持続させている所をみるとスタミナ、タフさを兼ね備えている事は間違いない。実績・実力は間違いなく3歳牡馬の中で最上位であるが、ぶっつけ本番である事、初の長距離輸送という不安材料は残る。
注目は△⑫ハーツコンチェルト
⑫ハーツコンチェルトはダービーではスタートが悪く後方からのレースとなった。道中押し上げながら直線では最後まで伸び足を見せ勝ち馬とはタイム差なし。前哨戦の神戸新聞杯は大外枠から道中外外を回り直線でも大外から伸び足を見せるが内をうまく突いて伸びてきたサトノグランツに届かず0.1秒差の5着。神戸新聞杯組上位陣に人気ほど実力差はない。今までのレースぶりから京都外回りコースでまくっていくレースが合いそうだ。
馬券 単勝⑧ 3000円 ワイド⑧-⑦ 5000円 ⑧-⑫ 2000円 計10000円
コメント